よりいいものを!

病棟から訪問看護にいくと、

「物がなくて大変でしょ」と、よく言われる。

確かに病棟であんなに消費してたもの・・・例えば、吸引チューブやシリンジ、病棟では、使い捨てが当たり前だった。もちろん商品そのものがシングルユースなんだから当たり前なことだ。

でも、在宅では、吸引チューブならば1日に1本(口鼻腔用だと1週間に1本・・・というところも・・・)NGチューブは途中で抜けたら替えがない・・・なんていうこともある。はじめのうちは、感染予防の管理で使い捨てが基本、それが当たり前と思っていた私には、どんなにキレイに使っていても、『清潔じゃないもの』(※1)なので、かなり抵抗があった。そんな葛藤やジレンマの中にいるのに、病院が運営する生活介護に行くときには「吸引する人は吸引チューブは回数分持参してください」などと言うところもあって、1週間分のチューブが1回の生活介護の利用でなくなるんです・・・ということもある。

 この点に関しては、極力清潔な状態が保てるように使用する・・・しか方法はない。 

 

感染予防対策マニュアル|公益社団法人 徳島県看護協会

 

 

必然的に、病棟では必要なかった吸引チューブを保管しておくものが必要になる。これは、私が訪問しているところでは、100均のタッパやストローを入れるところのついている蓋つきのコップやプリンの容器(ガラス製のもの)など、割合安価で手に入るものが多い。 

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この商品は100均でもあるストローボトルで、ストローを入れるところからチューブを出し入れできたり・・・など外出先でも便利に使える。

外出するときのカバンの大きさやバギーのどこにバッグや吸引器や呼吸器を置くかということや、吸引の回数など、色々考慮して考えると、みんなに共通ないいものはなかなかない。

 

確かに物はないけど、それは、在宅だから・・・というわけではなく、本当に必要なそのものがないしということは多く、でも、それは、マイベストを作っていけるという意味では、在宅の方がトイレやお風呂がしやすかったりすることもある。

けど、何もないところから、作りあげるというのはなかなかむつかしく、今までの経験から・・・ということも多いのだけど、一経験よりは、多くの参考事例があると嬉しいということで、とても参考にしているのが、

ケアチャンネル

例えば、このような記事で、、、

人工鼻は他のお子さんもおもちゃになってしまうんだな・・・と感心(すみません)しつつ、ふむふむと。

 

FBでも常にチェックしているので、思わぬところで、これ、困ってることなんだ!と気づくこともあるし、相談されたときに、あっ、あそこに書いてあったと思いだすことも多く、重宝しています。 工夫は自力だけでは、なかなかむつかしいもの。

 

色々参考にしながら、ご家族も一緒にリハスタッフなどと相談したり、いろいろしながら、お子さんにとってベストを考えるのは、訪問看護でも大事な仕事。